しばし、図面屋さんになる

躯体の加工が終盤に近づいた頃、夜になると、
私は図面屋さんに変身した。

土台・床・屋根・妻壁・間仕切り等に使用する材料を
発注するためである。

図面を描くことで、材料が拾いやすくなり、
また、大工さんに仕事をお願いする時にも
伝達しやすくなるからだ。


まず、1Fの床伏図という図面をかいてみる。

使用する材料は、
敷き土台に2×10-CCA加工(防腐加工した緑色のツーバイ材)、
床根太に2×10を使用することは決めていた。
(床下の断熱にグラスウール200㎜を入れるため、
2×10の仕様が自ずから決まってしまう)

ここまでは問題ないが、いざ図面を書き始めると、
『この部分の強度は大丈夫か?』、
『ここは2枚合わせか?3枚合わせか?』
と、素人には分からないことが出てくる。

こんなことは、いくら考えても分からないので、
大工さんに聞くことにする。


とりあえず自分なりに描いた図面を持って、
『おかしな所ない?』と聞いてみる。

すると、
『(1本の材料で)飛ばすなら、床根太の下に3枚合わせの梁が必要だな』
と、全く予想していなかった答えが返ってくる。

危うく、床が抜けるところだった。
その他にも、いくつもアドバイスをもらい、
家へ帰って、図面を修正する。

床伏図


2F床伏図も同様に描いた。

床伏図


この他に屋根垂木もピッチと長さを計算して、必要材料を拾い出す。
妻壁・間仕切りも同様である。
こうして、必要材料をピックアップした。

図面があると、あとは2×10-16ftが何本必要かなどを数えていけば、
簡単に材料が拾えるのだ。

(必要構造材一覧)

構造材 規格 厚さ
mm

mm
長さ
mm
備考 数量
ツーバイ材 2×10 14ft 38 235 4270 CCA加工 1
  2×10 16ft 38 235 4880 CCA加工 5
  2×10 18ft 38 235 5490 CCA加工 2
  2X10 12ft 38 235 3660   32
  2×10 14ft 38 235 4270   80
  2X10 16ft 38 235 4880   55
  2×10 18ft 38 235 5490   100
  2X10 20ft 38 235 6100   20
  2X12 14ft 38 286 4270   6
  2X12 16ft 38 286 4880   8
  2X12 18ft 38 286 5490   1
  2X12 20ft 38 286 6100   2
  2×2 12ft 38 38 3660   26
  2X4 16ft 38 89 4880 CCA加工 1
  2X4 12ft 38 89 3660   180
  2×4 14ft 38 89 4270   50
  2X4 16ft 38 89 4880   90
  2X6 14ft 38 140 4270 CCA加工 2
  2X6 16ft 38 140 4880 CCA加工 2
  2X6 16ft 38 140 4880   50
  2X6 18ft 38 140 5490   30
  2X8 12ft 38 184 3660   30
シージングボード     12 910 1820   140
針葉樹合板     12 910 1820   150
OSB     9.5 910 1820   250


なお、図面の書き方が正しいかどうかは分からないが、
要は分かれば良いのである。


最近では、こんなソフトもあるようです。

3Dマイホームデザイナー12




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