土地探しpart7
ログハウス建築用地の最有力候補は悪くはないが、
ボーダーラインである。
しばらく新しい動きのない状況が続く。
自分で打つ手も考えつかなかった。
「決めちゃおうか?」
そんな会話が夫婦でされるようになってきた。
そんなある日、嫁の上司が飲み会の後、我が家へやってきた。
私たちがログハウス用の土地を探しているのも知っている。
「決めようかと考え出しました」と言うと、その人は、
「気に入らない土地は買わないほうがいい」と何回も言って帰っていった。
その後、状況が変わるかどうか分からないが、もう少し待ってみることにした。
そして、私たちにフォローウィンドが吹き始めた。
きっかけは、いつもの不動産屋からの電話だった。
こりずに「今度こそ、気に入ると思います」とのこと。
案内された物件は、古い民家付き原野300坪と田300坪の2筆を
をまとめて500万円でどうかとのことだった。
「えっ?田んぼ?農地転用では100坪位しか無理じゃないの?」と思った。
不動産屋の説明を聞くと、
「この田んぼは、3~4年で原野に地目変更できるから大丈夫です」。
この時にもうひとつの手段が残っていることが分かった。
時間がかかるが、地目変更できそうな農地、つまり、
数年間以上耕作していない田・畑を買えば良いのだ!
物件自体は、私は狭すぎて気に入らなかった。
羊蹄山も遠い。
嫁は気に入ったらしいが・・・。
一旦引き上げ、夕方にメジャーを持って再度土地へ向かう。
私たちの設計している大きさのログハウスが建てれるかを
検証するためである。
計測している最中に、スクーターに乗ったおばさんが立ち止まる。
私たちを不信に思ったようだ。
それも無理はないだろう。
実は、その土地の地主さんだったのだ。
不動産屋から紹介を受けたことを説明し、世間話が始まる。
そこで新たな事実が発覚した。
不動産屋が私たちに提示した500万円という金額は、
地主さんが不動産屋に売る金額よりかなり上乗せされていたのだ。
商売だから多少の上乗せがあって当たり前であるが、
私達の想像を大きく上回っていたので、腹がたってきた。
地主さんは、私と直接売買しないかと言ってくれたが、
それは商道徳上、許されないだろう。
でも、不動産屋を通して買うのは馬鹿らしいと思った。
やはり、地主さんとの直接交渉に限る!。
とりあえず、地目変更についてもう少し詳しく調べよう。
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