資金計画
模型は5,000円で出来たが、実際にログハウスを建てるにはいくらかかるのだろう?
1,000万円?3,000万円?それとも、5,000万円?
全く予測がつかない。
早速、調査にとりかかる。
まず、調べやすいところから始めるために、ログハウス雑誌の広告欄に注目した。
ここで、丸太・床材などの材料、薪ストーブ・合併浄化槽などの設備、
チェーンソーなどの工具類などの価格が分かった。
これ以外については、以下の方法で調べた。
●トイレ・ボイラーなどについては、ショウルームへ見学ついでにカタログを収集
●建材商社へ電話し、窓・建具などのカタログを収集
●ホームセンターで、構造材・断熱材・塗料・工具などの実勢価格を調査
これら必要な材料・単価・数量をEXCELへ入力し計算していくと、
最終的に我が家のログハウスの値段は、2,058万円と算出された。
ただし、土地代は含んでいない。
土地代を仮に500万円とすると、トータルは2,558万円となる。
「あらら、セルフビルドでも結構高いな~」と思った。
でも、よく考えると、床面積が78坪もあるのであるので、坪単価は26万円である。
そう考えると、悪くない線である。
しかし、2,500万円などという大金があるのだろうか?
早速、自分の資産を調べる。
まず、貯金を調べる。
次に社内持ち株会の現在の株価を財務部に問い合わせ、
自分の持ち株数で掛け算をする。
おっと、これにはキャピタルゲイン課税がかかる。
この計算のためには、平均購入金額が必要になるが、株価は変動しているので、
そんなものは分からない。
やむなく、財務部に再度電話し、全て解約したらいくらになるかを教えてもらう。
「う~ん、なかなかいい感じではないか」
次に、退職金を計算する。
会社の就業規則と給与規則をしらべる。
「この会社は何と、退職金のやすいことか!」
退職時の基本給x勤続年数だけである。
さらに調べていくと、「自己都合による退職の場合は1/2とする」という
悲しい条文を見つけてしまった。
退職金半額。
ちょっと痛い。
そして、この頃、私にとっては好都合の制度が出来た。
世間一般で早期退職割増金に相当する制度が私の勤めている会社にもできたのである。
対象となる年齢・条件などを調べると、見事にクリアしていた。
まさにフォローウィンドである。
次に税金の勉強をする。
これは国税庁のHPを参考にした。
●土地を取得したときの税金(不動産取得税・印紙税・登録免許税など)
●固定資産税
●退職金にかかる税金(所得税・住民税)
こう調べると、世の中税金だらけである。
こんなにたくさんの税金を払っているのだから、
国・自治体は、有意義に使ってほしいと真剣に思った。
以上で、退職時の手元残額がおおよそ掴めた。
ちょっと足りない。
足りない分は、融資などを利用するのが普通であるが、
家を建てているときは私は無職である。
融資は受けれない。
さて、どうするか?
選択肢は
①もっと貯める・増やす方法を考える
②コストダウンの方法を考える
このどちらかであろう。
①の資金を増やす方法は、この低金利時代にはあまり期待できないだろう。
もっとも、宝くじや株で一発勝負ならありそうであるが、リスクが大きすぎる。
②はどうか?いくつかの方法がありそうだ。
●外注予定の工事を出来るだけ自分でやる(基礎工事・電気工事・設備工事など)
●土地代を安く押さえる
●丸太・その他木材の材質や太さを変える
●人脈を広げ、設備・工具など安く手に入れるルートを作る
●設計を変更し、全体を小さくする。または、天井を低くする
●ロフト床などは、後で資金の余裕が出来たときに作る
こう考えると、決定的なコストダウンの方法というものはなく、
小さなコストダウンの積み重ねなのが、結果的に大きなコストダウンになるということが
改めて分かった。
この段階では、これ以上考えても仕方がない。
そのうち、また、新たなフォローウィンドが吹いてくれることを願ってよう。
[スポンサードリンク]