小屋組み

11/20から3度目のプロ導入。
残った小屋組みの加工である。
(加工しているときの写真は撮れませんでした。ごめんなさい)

まずは、棟木・母屋・束の加工図面を渡し、イメージの確認をする。
これは、他人にお願いするときには、
図面が一番間違いがないだろうと考え、描いたものである。

(加工図面の一部)

ログ加工図

ログ加工図


この図面をもとに、
『ここは、何故こんな加工をするの?』、
『この寸法、おかしくない?』
などと確認作業が始まる。

時には、平面図・立面図を使いながらの説明も必要になるが、
何とかご理解頂く。
後は、誰が何を加工するかを決めて、いざ加工スタート!


しかし、気温もかなり低く、雪もちらつく天候のため、
なかなか作業ははかどらない。

特に、墨つぼを使うときは苦労した。
墨を打とうと糸を引っ張っていると、すぐに凍ってしまい、
墨がつかない。

こんな時は、水の代わりに車のウィンドウォッシャー液を使うと
凍りにくいことを教わる。
なるほど、小さな智恵も非常に大切である。


4日間で棟木・母屋2本・束9本の加工が終了した。
ここで、トラブル発生!!
束の長さの計算が間違っていることが発覚した。

このままでは、中折れ屋根かマンサード型屋根になってしまい、
屋根垂木が棟木から桁までまっすぐに通らない。

原因は、もともとの設計に間違いがあったことと、
小屋組みの墨付けをするときに芯墨を50㎜ずづ
外へずらした(間口を広げた)ことにあった。


もともとの設計の間違いは、高さ4500に対して8寸勾配の長さは、
4500÷0.8=5400
と思い込んでしまっていたことだった。

何度も確認したつもりだったが、思い込むと間違いが発見できない。
(言い訳だけど・・・)


また、小屋組みの墨をずらすことは、
現場ではよくあることらしい。

これは、当初の寸法どおりに桁の勾配カットをすると、
丸太の半分位切ってしまうことがあり、
これを避けるために多少の調整をするのだ。
(でも、文字だけでは分からないよな~)


まだ、束溝を加工していない段階だったので、解決策として、
①棟束は長さを短くし、位置をずらす
②母屋束は長さはそのままで、位置をずらす
という方法をとることにした。

約1時間程かけて、寸法の出し直しをし、何人かで確認する。

それにしても、束の長さを短く加工していたら、
作り直しになるところだった。
これぞ、不幸中の幸い。

また、この段階で気づいたのも不幸中の幸いである。

全て組上げて、屋根をかけるときに発覚したら、
最悪の状態になるところだった。
と、言い聞かせて自らショックを和らげていた。

11/25、加工が終わった。


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