きっかけは突然

今、考え直してみても、ログハウスをセルフビルドしようと思ったのは、
何が直接のきっかけかわからずにいる。
強いて言うなら、96年の秋に入院した時に読んでいた雑誌が、たまたま
ログハウスの雑誌だったことかもしれない。

もともと、北海道の田舎の出身である私にとっては、東京の住宅事情に
寂しさと憤りを感じていた。

具体的には、
①賃貸・売買の値段が高すぎる
②隣の建物との間が数センチしかない
③駐車場になんで毎月数万円も払わなければいけないのか?
④高い高速料金を払っているのに、渋滞とは何事だ!
⑤部屋に釘一本打つのも自由にならない
⑥庭がないので、手軽にバーベキューができない!

などなど、考えたらきりがない。
これを書いていると、どんどん苛立ってくる。

という寂しさと憤りが根底にあり、将来的に自分の家は、
広い土地に一軒家がいいと考えていた。


そんな時に、1週間ほど入院する事が決まった。
入院生活は暇であることは過去に経験済みである。
暇つぶしには本が最高である。
入院前に本屋へ行って、目に入った雑誌を10冊ほど仕入れた。
その中の1冊が「夢の丸太小屋に暮らす」という本だった。

この本を読んで、初めて、ログハウスは自分で建てられるということを知った。
「家を自分で建てる!? そんなこと、素人に出来るものか」と思いつつも、
読み続けていると、素人ばかりが実際に建てているのである。
「もしかして、俺にも出来るかな?」と考え出した。

もし、自分で建てれるのなら、設計も自由に出来る。
設計会社との面倒くさい打ち合わせも不要である。
気に入らなければ自分だけの責任である。
改築すれば良い。
増改築も自由に出来る。
ついでに家を建てる楽しみが出来る。
最低でも1年は楽しめる。

「決めた!ログハウスをセルフビルドしよう!」
「場所は、土地が安い北海道にしよう!」

と、こんな経緯である


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