皮むきpart1
原木の搬入終了後、遅い昼食を済ませた。
まだ15:00前だし、天気も良いことだし、
「いっちょ、(皮を)むいてみるか?」
現場へ戻り、皮むきを始めることにした。
丸太の皮むきにはいくつかの方法があるが、
私は鬼皮(丸太外側の分厚く硬い皮)をお手製ナイフでむき、
その後、曲面カンナでむく方法をとることにした。
お手製ナイフといっても、園芸用のシカラップ(根切りに使うらしい)に
グラインダーと砥石で刃をつけただけのものである。
早速使ってみる。
バリバリ、ザザザザッ。
「おっ、ちゃんとむけるではないか!」
初めてのお手製工具に感動する。
1,480円でこれだけ使えれば充分である。
皮むきをしているうちに、
むけやすい場所とそうでない場所があることにきづいた。
最初は刃の切れ味が悪くなったのかと思っていたが、
濡れて水分を含んでいる場所はむきやすく、
乾燥して水分が少ない場所がむきにくいようだ。
晴れが続いた数日後には、かなりむきにくくなっていた。
翌日、翌々日とも雨のため、鬼皮だけをむく。
一人で皮むきをしていると、BGMが欲しくなり、
FM放送を聞くために安物のラジカセを購入した。
これで、現場の友が出来たと思ったが、
この場所は電波状況が悪いらしく、民放FMは受信できない。
かなりショックを受ける。
仕方なく、車に積んであったカセットテープを聞くことにする。
4/29、久々の快晴。
やっと曲面カンナの出番がやってきた。
今日は私の両親も手伝いにやってきた。
お母ちゃんは鬼皮むきを担当、
私とお父ちゃんふたりで、曲面カンナで皮むきをする。
まず、節や大きな傷などをチェーンソーで切り取る。
その後、局面カンナで皮むきをする訳だが、
お父ちゃんは曲面カンナを見るのも触るのも初めてである。
使い方と皮むきのコツを多少教え、すぐに本番となる。
最初は曲面カンナの重さ(4kg以上ある)に多少驚き、
慣れるまでに時間がかかった。
しばらくして、機械に慣れた様子であるが、
皮むきの何たるかが分かっていないらしく、
表面の仕上がりが非常に粗い。
この状態がそのまま、ログハウスの内壁・外壁の仕上がり状態となり、
目に見える場所に使われることがまだ理解できていない。
結局、私が再度むき直すハメになり、
一人でやったのと変わらないスピードとなってしまう。
皮むき終了後、防腐・防かび・防虫のための
木材保護剤(サドリンベース)を塗る。
この後、約2週間は皮むきが続くことであろう。
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