移住決行!
2/22、とうとう引越しの日がやってきた。
前日までに荷物をまとめ上げ、引越し屋さんを待つ。
10:30頃、引越し屋さんが到着。
私たちが3日間かけてまとめた荷物を、
わずか40分位でトラックに積み込んでしまった。
さすが、プロである。
その後、冷蔵庫などの大きな荷物を梱包・積み込みしてもらい、トラックは出発した。
掃除をして、大家さんに挨拶をして、とうとう東京脱出である。
私達は安比でスキーをするために車で東北道を北上、
青森からフェリーで函館に上陸する予定になっていた。
東北道を北上していくうちに、景色がどんどん都会とは違ってくる。
妙に懐かしさが増してくる。
あと、数日すると北海道なのである。
途中で車のウィンターブレードを買いながら、北国気分を徐々に高めていく。
安比で2泊し、とうとう青森フェリーターミナルへ到着。
そして、乗船の時間が来た。
北海道への扉が口を開けて待っている。
出発の汽笛が鳴る。
この瞬間、『本州脱出だ~!』と叫ぶ。
乗船中、甲板へ出て、嫁と映画タイタニックの真似をして写真を撮る。
相変わらず、バカな夫婦である。
約4時間後、函館港へ到着、車に乗り込んで待機していると、
北海道への扉が口を開ける。
下船した瞬間、二人で『ただいま~!』と叫ぶ。
その後、まず本屋さんを探し、北海道の地図を入手する。
函館なんて10年以上も来ていない。
移住先へ行くまでに新しい道路が出来ているかもしれないし、
北海道の道路地図を持つことで、さらに移住気分を高めたかったのである。
上陸翌朝、函館を出発し、移住先へ向かう。
あと数時間である。
国道は意外にも雪がなく、路面はアスファルトが見えていた。
ちょっと拍子抜けの感があるものの、天気が良いため、気分良く車を走らせる。
昼頃、現地に到着。
まずは家を見てみたい。
渡された地図をもとに新居を探す。
すると、一軒だけ異常に雪が積もっている家があった。
多分、この家である。
人が住んでいないために雪かきをしていないのである。
まだ鍵を受け取っていないため、外観しか分からない。
古い家だとは予想していたが、やはり古かった。
その後、役場へ行き、家の鍵を受け取り、中へ入る。
家の中は冷え切っていた。
息を吐くと、白くなる。
この状況を予測していたため、車に積んできた小型のストーブを焚く。
早速、家の中の探検を始める。
確かにトイレは直下型どっぽんトイレであった。
ちょっと懐かしい。
水道には水抜き用の栓がついている。
これは寒冷地の人はすぐに分かるが、
水道の凍結を防ぐために、水道管の中から水を抜くのである。
これも、ちょっと懐かしかった。
南側に窓はなかった。
これも予想していたが、本当になかった。
物置は後で増築したらしく、断熱材がむき出しである。
しかし、8畳位の広さがあり、かつ、家とつながっているため、便利そうである。
そして、驚いたのは、押し入れのふすまを開けるとドアがあった。
まるで、忍者屋敷である。
これも後で改築したらしい。
間取り図を見ていた頂ければ分かるが、
ある部屋から、トイレへ行くためには、
台所→居間を通って行かなければいけないため、
非常に不便だったのだろうと予測される。
また、風呂は洗い場は広いのに浴槽は小さい。
シャワーもない。
新居の探検をしていると、手配していたガス屋さんが来た。
東京では都市ガスであったが、ここはプロパンガスである。
これまでのガスコンロはそのままでは使用できないため、
プロパンガス用の部品に交換してもらう。
続いて、電話屋さんが来た。
うまくつながらなかったため、電柱に登って調べるなどし、
多少の時間がかかったものの、なんとか使える状態になる。
今日はここまでとし、嫁の実家(札幌)へ向かう。
翌日、ストーブ、瞬間湯沸器、絨毯、カーテンなど、新居で必要な物を購入する。
3/1、引越し荷物が到着する。
ここでも、さすがにプロの仕事である。
あっという間に搬入が終了してしまう。
とりあえず、移住完了である。
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