丸太落下!

解体・建て方は一人では出来ないので、
プロに手伝ってもらうことにしていた。

しかし、先方の都合でスケジュールが延びることとなる。
時は12月になっている。
この後は、どんどん雪が降ってくる。

解体だけでも少し進めようと、嫁と二人で解体作業をすることにした。


自前のクレーンでは、クレーンから一番遠いログを
そのまま吊るのは、能力的に厳しい。

そこで、半吊りの状態で、少しずつクレーン側へ滑らせ、
安全圏まで移動させる。
その後、通常通りに吊って旋回させ、降ろす。

この作業は、結構時間がかかるため、非常に効率が悪い。
効率は悪いが、安全第一である。


3本程解体し、4本目。
何とか吊り上げ、旋回し、降ろそうとクレーンの巻下げレバーを入れる。
次の瞬間、ヒューっと、丸太が自由落下を始めた。

5mの高さから落下したので、地面まで約1秒であるが、
スローモーションのように見えた。
『時間が止まる』とは、まさにこのことである。

何が起こったのか理解できず、呆然とするだけだった。


次の瞬間、『嫁はどこだ?』と探す。

下で丸太を待っていた嫁は、普段から私が、
『丸太の下に入るな』と
口を酸っぱくして言い聞かせていたため、
安全な場所におり、無事であった。

その後、落下した丸太を見て、破損していないことを確認し、
ホッと胸をなで下ろした。


実は2ヶ月程前から、クレーンの調子が悪く、
吊り上げれないことがあり、
ライニングの調整を2回していもらい、何とか使っていた。

これまでは、吊り上げる前にクレーンの不調が分かったので、
危険はなかったのだ。

再度、クレーン屋さんへ連絡するが、悲しいことに
『もう調整の限界なので、部品を交換するしかない』と言われる。

部品交換は部品の取り寄せなどで1週間以上かかる。
その頃には、プロが手伝いに来てくれる時期になり、
その時は大きなクレーンをオーダーする予定である。

それを考えると、自分達で解体することはあきらめることにした。

ログハウス作り、最大のピンチであった。


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