小屋作りpart2
ここからの作業は、人海戦術がベストである。
7/30。この日は名古屋から友達夫婦がログハウス作りを手伝いたいと
夏休みをとって遊びに来た。
しかも、ヘルメットとつなぎを事前に宅急便で送ってきた。
『飛んで日にいる夏の虫』である。
この日に合わせて、札幌から2組の夫婦も来てくれることになり、
合計8人での作業となる。
初めて棟梁を務める私は、みんなに仕事を振り分ける。
まずは、ログのグルーブにグラスウールを詰める作業を指示する。
その間に電気工事士でもある私は電気配線の準備をする。
この日はかなり暑かったので、水分補給は重要である。
通常の建築現場では、10:00~10:30が休憩時間であるが、
全員が素人であり、かつ肉体労働に慣れていない人間ばかりである。
途中で倒れてしまっては困るので、
9:00過ぎに1回目の小休憩をとることにする。
「もう休憩?」と言われたが、
この日の作業が終了した後には納得していたようだ。
この後も、こまめに休憩をとることにした。
ある程度グラスウール詰めが進んだ頃、ログ壁を積みはじめる。
この後の作業は、グラスウール部隊・運び屋部隊・積み部隊に別れて進める。
軽いログ(短いもの)は人力で運び、
重いログ(長いもの)はクレーンを使って積む。
また、昼近くになると、一部の人を昼食準備部隊へ切り替える。
こうして午前中に3R程を積み終えた。
昼食はやきそばとお好み焼きである。
しかし、暑さのためか、疲れのためか、
みんなはあまり食欲がないようである。
棟梁としては、
「無理矢理でも食っておけ!昼から体がもたないぞ」と言っておく。
倒れられることと、怪我をされることが一番恐いのである。
長めの昼休みの後、作業再開。
何とか今日中に終わらせようと、急ピッチで作業が進む。
その分、体力も急ピッチで消耗する。
15:30頃、壁積みが終わり、最後の休憩をとる。
残すは桁2本・梁1本・束2本・棟木の合計6本である。
今日中に終わる目処がついた。
ラストスパート開始。
この時、グラスウール部隊は作業を終了していたので、
写真撮影部隊&観客に変わっていた。
桁・梁は問題無く納まる。
束は縦に吊ることに素人の皆さんは感動していた様子である。
これらの作業は高所作業であるため、
へっぴり腰ながらも友達は頑張ってくれた。
そして、「棟上げだよ~!」と声を張り上げてから、
棟木を吊りはじめる。
まず、片側の束のほぞに納め、次に反対側の束に納める。
多少、束の立ちがずれていたので位置を修正して納める。
最後に棟木を上から叩き込み、「終了~!」と叫ぶ。
この時、みんなの顔が疲労から満足の顔に変わっていった。
みんなで小屋に上り、乾杯と記念撮影をする。
ビールがうまかった。
普段、一人で作業をしている私にとっては、
仲間と一緒の作業は非常に楽しかった。
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