まずは除雪

今年は雪解けが遅いらしい。
このまま雪解けを待っていると、
ログハウス作りの作業を開始できるのは5月末頃になりそうだ。

雪が降る前に屋根をかけなければいけないので、そんなに待てない。


まずは200mの進入路の除雪をどうするか?
すっかり当てにしていた北電さんによる除雪がダメになったこともあり、
お金を出して頼むしかない。

土地の近所に、冬の間、町の委託を受けて除雪作業をしている業者H重機がいる。
ここに頼んでみようか?
でも費用は一体いくらかかるのだろう?

そう考えているある日、
嫁の上司S氏(土地探しpart7で登場済み)と話す機会があり、
H重機と知り合いということが分かり、
「俺が聞いてみるよ」と言ってくれた。


数日後、H重機と連絡が取れたとの報告を受ける。
いつでも出動可能であり、約1時間程度で出来るだろうという。

気になる費用は、町から委託を受けている費用程度(18,000円/時間)で
OKとのことだった。

その程度の費用でやってもらえるのなら、すぐにお願いしたい。
H重機に電話し、40分後に作業開始となる。


すぐに家を飛び出し、現場へ向かう。
しばらくすると、ロータリー除雪車がゆっくりとやってくる。
スピードの出ない車両なのである。
あいさつをかわし、打ち合わせをして、すぐに除雪が始まった。

除雪


私は、「すんげ~!」と叫んでしまった。
ものすごい勢いで、道路脇の敷地へ雪を飛ばしているのである。

なお、除雪している進入路と隣の敷地は私の土地ではないので、
所有者に除雪をすることと、雪をとばす承諾を事前に得ておいた。

20分もすると、200mの道路に一本の道が出来た。
これを3回位繰り返すと、幅5m、長さ200mの進入路の除雪が完了してしまった。
本当に1時間で終わってしまった。

除雪


終了後、オペさんに缶コーヒーを渡し、しばし世間話をする。
そして、料金を支払うときに、「1.5時間なので、27,000円」と言われる。

1時間しか作業してないのに、何故1.5時間なのだろうと聞いてみると、
現地までの往復の時間0.5時間が加算されているとのことだった。

なるほど、重機を頼むときには、運送費・回送料金という名目の料金が
かかることを知った。

しかし、この27,000円は非常に価値のある費用である。
この費用で、作業時間を1ヶ月ほど買ったに等しいからである。


さて、次は敷地内の除雪をどうするかである。
当面は、敷地内の進入路と、丸太を置くスペースが確保できれば良い。
それ以外は、皮むきをしている間に解けてくれるだろう。

できるだけ費用をかけないために、まず家庭用除雪機を
嫁の上司S氏から借りることにした。

軽トラに載せ、現場まで運ぶ。
軽トラの荷台を雪山に合わせ、除雪機を降ろす。
いよいよ除雪開始。

しかし、私は除雪機を使ったことがない。
まずは、レバー類を確認して操作イメージをつかむ。
何とかなりそうだ。

エンジンスタート。
おっ、かかった、かかった。

最初は雪が噛みすぎて進まなくなったりしたが、そのうち慣れた。
初めて触る機械は楽しいものである。

上機嫌で60m位進む。
しかし、除雪できた雪は幅60cm・厚さは25cm程度である。
雪山は1.5m近くあり、除雪したい面積は900㎡くらいである。
何時間かかるのだろう?と不安が募る。


3時間程作業をしていると、除雪機を貸してくれたS氏がやってきた。
今日は午後から有休をとっているらしい。
様子を見に来てくれたのだ。

開口一番、
「こんなの除雪機でやっても無駄だ!
ブル(ブルドーザー)でやんなきゃ、駄目だ!」
と言い放った。

すぐに撤収し、S氏と一緒に近所の運送屋G運輸へ向かう。
このG運輸の社長夫人はS氏の同級生らしい。
色々、相談の結果、小さ目のブルを借り、自分で作業することにした。


翌日、朝9時、ブルが現場へ運ばれてくる。

除雪


操作方法を教えてもらい、いざ作業開始。
しかし、私はブルを運転するのは始めてである。

作業免許(車両系建設機械)は持っているので、資格はあるが、
作業免許の試験のときには、油圧ショベルしか操作していない。

自動車のペーパードライバーはたくさんいるが、私は作業免許の
ペーパードライバーみたいなものである。
でも、やるしかない。

とりあえずエンジンをかけ、ちょっと動かしてみる。
ちゃんと動くじゃない。
楽しくなって、その辺を走り回る。
でも、除雪はしていない。

やっと、除雪を始めたが、どの程度ブレードを雪に食い込ませれば良いかが、
なかなかつかめない。

さらに、どんな順番で作業するのと効率が良いのかも分からない。
そうこうしているうちに昼になってしまった。
「今日で終わらないかもしれない」とい不安が頭をよぎる。


午後、気を取り直して、再チャレンジ。
しかし、作業は思うように進まない。
あっという間に夕方になる。
やっぱり、プロにお願いしようかな?

とりあえず、G運輸へ行き、相談する。
社長夫人には、「1日中やって、何で終わらないの!?」とお叱りを受ける。

もう1日借りるか、プロにお願いするかを相談した結果、
プロにお願いした方が早いし、お金も無駄にならないだろうということになった。
ちょっと、自信をなくし、帰宅する。


翌日、オペさんがやってきた。
10分ほど作業した後、
「このブルでは、小さくて駄目だ!。もっと大きいブルを持ってこよう」
と言った。

じゃあ、昨日の私の苦労は何だったのだろう?
昼から大きなブルがやってきた。
見た目もデカイが、パワーもすごい。

除雪


ガンガン、雪を押していく。
2時間で終わってしまった。
やはり、何でもプロという人たちはすごいのであると感じた瞬間であった。

除雪


このあと、敷地内に砂利を敷かなければいけないが、
除雪直後で地面が湿って柔らかいため、
数日間、放置して乾くのを待つことにした。


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