土地探しpart8
再度、農業委員会へ足を運ぶ。
担当者は「また、何しに来たんだ?」という顔つきだったが、
こちらは真剣である。
話を聞くと、地目変更の担当は農業委員会ではなく、産業課農政係だった。
地目変更は、農業委員会で現況証明(現在は農地ではないという証明)を出した後、
最終的には法務局が判断するらしいことが分かった。
ということは、私が探すべきログハウス用の土地は、
「現在の地目が田または畑で、4~5年以上農地として使用していない土地」
ということになる。
また、地目変更をしてもその土地が農業振興地域に指定されていれば、
農振除外申請が必要であることも教えてもらう。
ここで問題となるのは、地目変更と除外申請で半年ほどの時間がかかることである。
来年の春に着工するためにはすぐに土地を決めなければいけない。
時間との戦いである。
ここは再度『ひとりローラー作戦』の開始である。
帰り際に農業委員会の担当者がひとつの貴重な情報をくれた。
「最近、地目変更した土地がある」とのことであった。
既に地目変更されていれば、あとは除外申請だけなので、3ヶ月で着工が可能である。
実はその土地は、以前『ひとりローラー作戦』で、いい土地だなと感じたが、
地目が畑だったために諦めた土地であった。
役場の固定資産台帳では、地目は畑のままであったが、最新情報を知るために
法務局へ車を走らせる。
法務局で土地登記謄本をとる。
謄本は1000円で入手できる。
謄本の表示部を見ると、なんと1ヶ月前に地目が原野に変更されている。
「本当に地目変更されている。これはチャンス!」と思い、所有権の蘭を見る。
愕然!
なんと、所有者も1ヶ月前に変更されているではないか!
しかも、千葉県に住む人に変わっている。
つまり、売買されてしまったのだ。
ひと足、遅かった。
ここなら買ってもいいと思える土地だったために、ショックは隠し切れなかった。
その後、2日間は何もやる気が起きなかった。
しばらくして、その土地の道路を挟んで向かいの土地も同じ所有者であることを知り、
登記謄本を調べると、ここも地目変更されていることを知る。
所有者は、地元の人のままである。
もしかしたら・・・・?
ちょっとだけ期待を抱く。
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