嫁、職を決める
嫁の職業は保健師である。
現在は某区役所で非常勤職員として働いている(1999年当時)。
ちなみに保健師は看護師のステップアップの選択肢のひとつであり、
嫁も元看護師である。
つまり、『手に職』を持っているのである。
1年前から北海道の国保連合会とコンタクトを取ってきた。
この連合会には北海道各地から保健師の求人が集まるのである。
嫁は希望地域を限定し、そこの役場の募集を待っていた。
9月のある日、帰宅すると希望地域の役場からの求人があった旨の連絡が
FAXで届いていた。
翌日、連合会へ電話し、面接希望の旨を伝える。
約1週間後に面接の日程が決まり、北海道へ面接を受けに行くことになった。
面接は先方3名で、なんと町長までお越し頂いたそうだ。
いろいろと質問されたらしい。そのうちのいくつかを紹介すると、
「どうしてこの町に移住したいのですか?」
「都会から来た人は、実際に住んでみると、『こんなはずじゃなかった』と
思われる方がいるのですが、あなたは大丈夫ですか?」
「旦那さんは、仕事どうするのですか?」
ま、先方にしてみれば当たり前の疑問をぶつけてきたわけである。
約1時間の面接を終了し、結果を待つことになった。
翌月曜日、いきなり『内定』の連絡が入る。
結果は1週間後と伝えられていたため、非常に早い連絡に驚いた。
なかなか応募者が来ない地域だけに、先方もここぞとばかりに
早い対応をしたのであろう。
私達の住む家も探してくれるらしい。
これで、あっさりと嫁は職を決めてしまった。
『手に職』がある人間は強いのである。
良かったと思いつつも、「俺はどうすればいいのだろう?」とあせり始める。



