仮基礎
皮むきばかり2週間も続けていると、多少飽きてくる。
そこで、気分転換に別な作業をしようと思い、嫁を引き連れて、
仮基礎を作ることにした。
仮基礎とは、丸太で作る仮の基礎のことであり、この上で組上げ、出来あがったら、
分解して、本基礎の上に組上げるのである。
なぜこんな面倒くさいことをするかというと、それなりの理由がある。
@電気配線や通しボルト用の穴は、上からまとめて開けないと、通らないことがある
A基礎の高さを任意で設定出来るので、作業効率・安全性が高まる
いきなり本基礎に組上げていっても出来ないことはないが、あいにく
基礎業者も決めていないので、私達には出来ない。
さて、仮基礎の第一段階は、仮基礎を打つ場所を決めることである。
家の四隅とノッチ部分(丸太の交点)、そして両者の中間点に杭を立てる。

ここで、意外な事実が発覚。
一番低い場所と一番高い場所の高低差がなんと900oもあるではないか!
当初、「高低差は300o位かな?」という素人の見当は大きくはずれた。
これでは、1段目が腰高の位置から始まるため、すぐに足場が必要となり、
作業効率が落ちるのは目に見えている。
このまま進めるか悩んだ末、最初に苦労しても、後々楽になるようにと、
高い場所を掘ることにした。

2時間以上、掘削作業をして、再び高低差を計ってみると、700o。
この時は、もうヘトヘトになっていたため、ここで妥協することにした。
その後、各場所で深さ400o程度の穴を掘る。
合計21個。
セルフビルドの基本は体力であることを痛感する。
穴掘り終了後、丸太を必要な長さに切る。
今回は高低差が結構あるので、仮基礎の場所によって、長さを変えなければいけない。
予め、各場所で必要な長さを計り、少し長めに切る。
これを、設置する位置まで運び(正確には転がした)、丸太を穴へ立てる。
昼から作業をして、既に18:00。
嫁には疲れと怒りの表情が交錯していた。
気分転換のつもりの作業が、疲労困憊の作業となってしまった。
その後、また数日皮むきをし、仮基礎丸太の位置と傾きを微調整し、埋め戻す。
また、数日後、今度は、仮基礎のレベル(水平)出しの作業をする。
この作業は、ホースと水を使う。
ホースに水を入れると、その水位は同じであるという原理を使うのである。
(たしか、「パスカルの法則」だったような気がするが、定かではない)

ホースに気泡が入らないように気をつけながら水を入れ、水位をホースにマークする。
そして、それぞれの仮基礎で4個所位マークする。
その後、帯状のゴムをマークした点に合わせて巻き付け、ゴムをなぞれば、
水平面が出来上がる。

こう書くと、非常に簡単そうに思えるが、色々な苦労があった。
まず、ホースが途中で折れ曲がったり、押し付けたりすると、
簡単に水位が3o位狂ってしまう。
これに気づくのに1時間。
それまでの作業は水の泡。
また、この作業は小雨の日に行ったので、雨がホースの中に侵入し、
水の量を変えてしまう。
ホース両端に袋を被せる(空気は入るように)などして、水の侵入を防ぐ。
これに気づくのにさらに1時間。
それまでの作業は水の泡。
さらに、高低差がある土地のため、ホースを持って高い場所へ行くと、
ホースの反対側から水が溢れ出し、水位が変わってしまった。
この失敗を2回。
それまでの作業は水の泡。
対策として、固定しているホースの端を、高い位置に設置することで解決。
と、色々な失敗があったが、何とかレベル出し終了。
また、数日後、仮基礎をチェーンソーで水平に切る作業を行う。
先日マークした線に合わせ、チェーンソーを入れる。ある程度、バーが入ったら、
チェーンソーのスパイクを支点にして、一気に回し込む。

その後、本当に水平に切れているかをチェックし、微調整をする。
これを21回(仮基礎の数)繰り返すと、全ての仮基礎の高さが揃うことになる。

翌日は、仮基礎の墨出しをする。仮基礎上に家の寸法となる点をマークしていく。
念のため、いくつかの対角の寸法も計り、間違いのないことを確認する。
対角の寸法は計算で出すしかないが、ここでは昔懐かしい「三平方の定理」を使う。
こんな時に、昔の知識が役に立つのである。
マークした点に間違いがないことを確認した後、墨つぼを使って墨を打つ。

墨出しが終了すると、それぞれの仮基礎には、こんな十字が描かれる。

仮基礎作りが終了し、これでやっと、お楽しみの加工に入れる。
頑張るぞ〜!!



