ハーフログ
いよいよ刻みに突入である。
最初にハーフログを作る。
まず、半割りにする方向を決め、木口に中心線@(垂線)をひく。
丸太を90°回転させ、中心線@を平行にし、@と直行する中心線Aをひく。
その後、中心線Aから両サイドに10o間隔で平行線(カットライン)をひく。
この20oがチェーンソーで切る幅になる。
同じ作業を反対側の木口でも行う。
後は両方の木口のカットラインを結んで墨を打てば良いのだが、
12mの丸太に1回で墨を打つのは至難の技である。
そこで、中間点を数箇所マークする必要がある。
そのため、カットラインに合わせて木材(何でもよい)を固定し、糸を往復させる。
糸を上から見て、重なった場所がカットラインとなるため、数箇所マークしておく。
このマークをもとに数回に分けて墨を打つ。

そしてとうとうチェーンソーの登場である。
これがなかなか疲れる仕事である。
人間も疲れるが、チェーンソーも疲れて熱くなってくるため、時々休ませてあげる。
休ませてあげないと、ウンともスンとも言わなくなってしまう可能性があるのだ。
ある程度の長さを切り進めたら、所々にくさびを打つ。
このくさびで、切った部分が下がってチェーンソーを挟み込んでしまうのを防ぐのだ。

チェーンソーを休ませること3回。
やっと半割りが終了する。

その後、切った面をチェーンソーでブラッシング(滑らかにする)。
そしてカンナをかける。
このカンナは刃幅が約5寸(156o)あり、重量も7kg以上もある。
途中、「カン!」という変な音がしたので、カンナを止めて刃を見てみると、大破していた。
刃が欠けていたのではなく、大破していたのである。
節に当たったらしい。
予備の刃も別の理由で同じ日に壊してしまったため、カンナをかけることが
出来なくなってしまった。
その場で、ごひいきの金物屋へ電話し、カンナの刃を注文する。
翌々日には、刃が届き、ハーフログづくりの作業再開。
フラット面が出来たら、この面にも芯墨を打つ。
そして、他の丸太との交点となる部分に「箱定規」を使って墨を打つ。
この「箱定規」は自作である。
写真だけで、原理が分かるだろうか?



その後、スカーフを作って、やっとハーフログが1本完成する。
最初のハーフログは夫婦2人で積もうと決めていた。
その方が感動が大きいし、2人で作っている気持ちになれると思ったからだ。
6/4日曜日、嫁が休みの日を利用して、最初のログを積む作業をする。
スリングを使って丸太を吊り上げ、積む場所へ移動させる。
クレーン操作は私がしていたが、その間、嫁は感動のあまり、
丸太移動の2分間に6枚もの写真を撮っていたらしい。

丸太を仮基礎に載せ、仮基礎の芯と丸太の芯を合わせる。
何回も調整し、誤差2oで納まった。ま、この程度は許容範囲だろう。
動かないように丸太を仮基礎にコーススレッドで固定する。

最初のログが無事に載り、思わず万歳して写真を撮る。
(セルフタイマーのため、私はポーズが間に合わなかった)

後日、このログは曲りが逆になっていることに気づいた。
ログハウスでは室内が狭くならないように、丸太の膨らみを外側にするのだが、
気が付くと、膨らみが内側になっていた。
数日後に取付位置を変えて事無きをえる。



